ジュエリー7000年の歴史
世界最古の黄金文明と言われているトラキア文明。
遺跡から2004年に黄金のマスクが発見されたことで、紀元前5000年前、今から7000年も前の石器時代に金加工がされていたことが明らかになりました。
ジュエリーの起源について一般に3000年〜5000年前と言われていますが、実はそれより2000年も前から金加工がされていました。
自分できちんと調べてみるのは大切ですね。
世界最古のゴールドの腕輪。
恐らく粘土で型を作り、そこに溶かした金属を流したのでしょう。
社会的象徴としてつくらたとされる金のアップリケ。
牛でしょうか、身につける方法といい、作り方といい原始的ですが、
どうにかして金を加工したい、身につけたい、という情熱を感じます。
きっと、金塊を見てきれいだなと思い、それを集めて、叩いたり削ったりしながら「熱してみる?」とおもいつき、やってみたら扱いやすくなり、それを薄くして、カッターを石で作り、切り出したのかなと思います。
私の制作もきれいだな、と感じることからはじまりますですがそれこそが人間の制作の原動力ですね。
その後BC500年頃から最盛期を迎えます。
その頃にはギリシア文明との交流も盛んになり、金細工もより精巧なものになります。
それは、それでもちろんいいのですが、やはり初期のものの力強さには及びません。テクニックよりも作り手の情熱に魅力を感じます。
参考文献
よみがえる黄金展図録、図解 装飾品F Files